経理ノウハウ

ひとり経理はなぜ大変?3つのリスクと業務の負担を減らす5つの対策

記帳や振込、給与計算から決算まで、経理業務をすべて1人で担う「ひとり経理」は、中小企業では決して珍しくありません。しかし、毎月の業務に追われて休みが取りにくい、自分のミスに気づける人がいないといった悩みを抱える担当者も多いのではないでしょうか。

こうした負担は、担当者個人の頑張りだけで解消できるものではありません。業務の仕組みを整え、確認の体制やツールを取り入れることで、1人でも無理なく回せる経理に近づけます。

本記事では、ひとり経理が生まれやすい背景や担当する主な業務、起こりやすい3つのリスクを解説します。あわせて、負担を減らすための5つの具体的な対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

    ひとり経理とは?中小企業に多い理由

    まずは、ひとり経理の具体的な定義や特徴、経理担当が1人になりやすい背景について解説します。

    ひとり経理の意味と特徴

    ひとり経理とは、社内の経理業務をたった1人の担当者がすべて担っている状態です。日々の記帳や振込、給与計算から決算準備まで、一連の実務を単独で進める点が大きな特徴と言えます。

    複数人で分担する体制とは異なり、業務の流れや判断基準が担当者の頭の中に偏りがちになります。そのため、作業手順や進行状況が本人にしか分からない状態が生じやすくなる点にも注意が必要です。

    経理が1人になりやすい背景

    中小企業では、利益を直接生み出さない間接部門に多くの人員を配置する余裕がないケースが多く見られます。人件費などのコストをできる限り抑えるため、1人の担当者に幅広い業務を任せることが一般的です。

    また、経理専任者を置けず、総務や人事などの他部門と兼任しているケースも少なくありません。兼任の場合は他の業務も重なるため、特に業務が集中する月末や月初には作業負担が大きくなりがちです。

    ひとり経理が担う主な業務

    ここでは、ひとり経理の担当者が実際に日次・月次・年次で受け持っている主な業務内容について、具体的な作業項目をまとめました。

    日次・月次で発生する業務

    日次業務では、現金や預金の管理をはじめ、伝票の整理や帳簿への記帳、入金の確認などを行います。日常の取引ごとに発生する作業のため、後回しにすると月末に大きな負担として跳ね返ってきます。

    月次業務では、経費精算や給与計算、請求書の受領と支払、税金や社会保険料の納付などを実施します。毎月決まった時期に作業が集中するため、遅延を防ぐ計画的なスケジュール管理が欠かせません。

    年に一度の決算・申告関連業務

    年次業務では、年末調整や減価償却の計算、決算整理仕訳、試算表や決算書、法定調書の作成などが挙げられます。普段の業務と並行して進める必要があるため、決算期や年末年始は特に多忙を極める時期です。

    税金の計算・納付や償却資産税の申告といった専門性の高い手続きも多く含まれます。さらに、インボイス制度や電子帳簿保存法のような制度改正にも適切に対応しなければならず、最新情報を確認し続ける手間も大きな負担となりかねません。

    ひとり経理で起こりやすい3つのリスク

    すべての作業を1人でこなす「ひとり経理」において生じやすい3つのリスクを解説します。

    ダブルチェックができずミスに気づけない

    経理業務は数値の記録や伝票処理において、常に高い正確性が求められる仕事です。複数人体制であれば相互チェックが機能しますが、ひとり経理では客観的な視点を入れる機会がほぼありません。

    そのため、入力間違いや書類の取り扱いミスがあっても、気付かないまま処理が進んでしまいます。こうした小さな誤差の積み重ねが、最終的な決算数値へ重大な影響を及ぼす危険性も否定できません。

    属人化して休めない・引き継げない

    ひとり経理では、業務の手順や進行状況を担当者のみが把握している状態に陥りがちです。これがいわゆる「属人化」であり、特定の社員に依存しすぎることの弊害となっています。

    属人化が進むと、急な体調不良や退職が発生した際に社内業務が停止しかねません。担当者自身も長期休暇を取りにくくなり、将来的な業務引き継ぎにも多大な時間を要する原因となります。

    不正が起きても発覚しにくい

    ひとり経理の体制下では、取引データの記帳から預金口座の操作、振込の実行までを1人で完結できてしまいます。その結果、万が一不適切な資金操作が行われても、社内で検知しづらい構造が生まれます。

    この問題は担当者のモラルではなく、チェック機能がない組織の仕組み自体に起因するものです。あらぬ疑いやトラブルから担当者を守る観点からも、第三者が確認できる環境の構築が欠かせません。

    ひとり経理の負担を減らす5つの対策

    ここでは、1人でも無理なく経理業務を回していくために取り組みたい5つの具体的な対策を紹介します。

    業務を洗い出してマニュアル化する

    まずは日次・月次・年次で行っている全ての業務を書き出し、具体的な手順を文章に整理します。自分にとっては当然の作業ほど見落としやすいため、抜け漏れなく丁寧に可視化することが大切です。

    手順書があれば、担当者が不在の際にも他のメンバーが代行できるようになります。業務の属人化を未然に防げるだけでなく、自らの作業プロセスを客観的に見直す良い機会にもなります。

    月次スケジュールを固定する

    請求書の受領や支払、経費精算や給与処理といった毎月のルーティン作業は、あらかじめ実施日を固定しましょう。日程が明確になることで直前になって慌てる事態を防ぎ、余裕を持った対応が可能となります。

    締め日や支払日が重なる時期には、事前に準備を進める調整日を設けると安心です。確定した日程を全社へ共有しておけば、社内からの申請や書類提出の遅れを減らす効果も期待できます。

    チェックリストで確認の抜けを防ぐ

    他者のダブルチェックが期待できない環境だからこそ、独自の確認リストを作成しておく手法が有効です。振込先の口座や金額、承認印の有無など、チェックすべき重要項目を一覧化しておきます。

    少し時間を置いてセルフチェックを行うだけでも、思い込みによるミスの防止に効果を発揮します。可能な場合は、毎月の集計数値だけでも経営者や他部署の担当者に見てもらうと確実です。

    一部の業務を専門家に任せる

    給与計算や税務申告など、高度な専門知識を要する作業は社外の税理士や社労士へ委託するのも一手です。法令に準拠した適切な処理を確実に実行できるため、実務の正確性を高められます。

    外部パートナーを活用することで、業務に客観的な監視の目が入るメリットも得られます。すべての工程をアウトソーシングする必要はないため、負担の大きい領域から部分的に切り出してみましょう。

    定型作業をツールで自動化する

    毎月繰り返されるデータの入力や転記作業は、各種ITツールを導入することで作業効率が格段に向上します。表計算ソフトの関数設定や会計システムの自動仕訳機能を積極的に活用しましょう。

    定型業務の自動化により生まれた時間は、丁寧な確認作業やさらなる業務改善にあてられます。まずは手間がかかりミスが発生しやすいと感じている処理から、優先的に自動化を検討してみてください。

    ひとり経理の振込作業を効率化するなら「フリコム」

    ひとり経理で毎月の大きな負担となりやすい振込業務を効率化したい場合には「フリコム」がおすすめです。ツールを活用するとどこまで作業を効率化できるのかを解説します。

    請求書の受領から支払までをまるごと効率化

    フリコムは、受領した請求書PDFを取り込むだけで、振込先口座や請求額などの必要項目をAIが解析・抽出するサービスです。レイアウトが異なる書類であっても、複数のファイルをまとめて処理できます。

    抽出結果は一覧画面でチェックでき、記載内容に修正があればその場ですぐに修正できます。確認を完了した後は、全銀協規定フォーマットに準拠した振込用データをボタン1つでダウンロードできます。

    出力されたファイルをオンラインバンキングに取り込めば、そのまま振込を実行できます。アップロードからデータ生成まで最短60秒で完了するため、手入力の手間や転記ミスを大幅に減らせます。

    承認機能で「ひとりで完結しない」体制をつくれる

    フリコムには承認機能と権限管理が備わっており、担当者が作成した振込データを経営者や上長が確認・承認する流れを作れます。経理担当者が1人でも、振込の前に第三者のチェックを挟めるため、ミスの見落としや不正のリスクを抑えられます。

    承認の記録が残ることで、担当者自身にとっても「正しく処理した」ことを示す根拠となります。ひとり経理の構造的なリスクに、仕組みで対応できる点が魅力です。

    初期設定不要で導入しやすい

    フリコムは振込作業に必要な機能だけを厳選して作られており、直感的に操作できる設計が特徴です。多機能ツールにありがちな複雑な初期設定やマニュアル学習の手間をかけることなく、すぐに使いこなせます。

    無料トライアルの登録にクレジットカード情報は不要で、最短60秒で準備が整います。面倒な事前準備を必要としないため、導入した当日から実務に組み込んで業務を開始できます。

    普段の操作は「請求書のアップロード・AIによる読み取り・内容の確認・振込データの作成」という4つのステップで完結します。経理の専門知識に乏しい兼任担当者であっても、迷うことなく作業を進められます。

    導入しやすい料金水準

    初期費用は全プラン0円となっており、コストを抑えて運用を開始できます。基本の「スタンダードプラン」は月額4,980円(税抜)で月30件までアップロードでき、超過分も1件あたり50円(税抜)と手頃です。

    仕訳データ出力や承認機能、権限管理はスタンダードプランから利用できます。毎月の請求書が多い場合は、月額29,800円(税抜)で50件までアップロードできる「プレミアムプラン」も選択でき、追加分は同じく1件50円(税抜)です。

    外部業者へ経理業務全般を委託すると月数万円程度かかることが多いですが、振込処理に限定してツール化することで費用を抑えられます。

    振込データの作成はAIに任せて、承認フローで第三者チェックも。ひとり経理の負担を1ヶ月無料で軽くしてみませんか。

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    まとめ|リスクと対策を理解して、ひとり経理の負担を減らそう

    ひとり経理には、相互確認の不足や業務の属人化、ミスの見落としといった構造的なリスクが存在します。この負担を担当者個人の努力で補うのではなく、組織的な仕組みによって支えていく姿勢が重要です。

    まずは業務の洗い出しと手順化、毎月のスケジュール固定、チェックリストの導入など、取り組みやすい施策から着手してみましょう。必要に応じて外部へ依頼したりITツールで自動化を図ったりするのも有効です。

    特に毎月の振込業務に追われている方は、請求書PDFから全銀データを自動作成できる「フリコム」の活用がおすすめです。まずはクレジットカード不要の1ヶ月無料体験で、その利便性を体感してみてはいかがでしょうか。

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